演奏会

(2001/07/22)

以前、夫の会社の方が我が家へ遊びにいらしたときに、吹奏楽団に所属しているというお話を聞きました。
私も小さい頃からピアノを習ったり、中学・高校と部活でブラスバンドや管弦楽をやっていましたので、音楽は大好き。演奏するのも聴くのも好きなのですが、このところめっきり生演奏を聴く機会も、自分で演奏する機会もなくなっていました。
で、その会社の方の所属する吹奏楽団の定期演奏会が「横浜みなとみらい」で行われるということで、夫と一緒に聴きに行くことにしました。


当日はとてもいいお天気。
横浜は以前はよく出かけたのですが、今の家に住むようになってから滅多に行かなくなり、久々です。演奏会は13時半開演ということで、少し前に到着した私達は軽い昼食をとっていたら、なんと開演時間に遅れてしまいました。あぁ。


さて今回の演奏会は大きくわけて三部にわかれていました。
一部は吹奏楽らしい行進曲「カンザスに敬礼」と「ガリバー旅行記」、そしてなんだか不思議な百済伝説による交響組曲「神門物語」という曲でした。ハープや打楽器が印象的でした。
二部はバレエ音楽「眠りの森の美女」、芥川也寸志作曲の「交響管弦楽のための音楽」。「眠りの森の美女」には、夫は本当に眠りに誘われてしまった様子。私的には芥川也寸志サンの曲がよかったです。私にとっての「吹奏楽」というものが、シンバルやティンパニーなどの打楽器の音と金管楽器の凛とした音、そしてスピード感あふれるリズム、という印象が強いせいかもしれません。勿論、フルートやオーボエ、ホルンなど木管楽器のあたたかい音も大好きですが。
三部は、ここまでとうってかわって、「ミッションインポシブル」の曲やデューク・エリントンのジャズ、そして「神門物語」と同じ作者による「ジェラート・コン・カフェ」という曲。なんでも有名なドラム演奏者がゲストとして呼ばれていたのですが、急病のため急遽他の方がドラムスを担当したようです。でもドラムソロもかっこよく決まり、この第三部が一番楽しかったようにも思います。やっぱり聴いたことのある曲だと、みんなノリがよくなるのかな。吹奏楽の演奏会は初めてだった私の夫も、第三部は楽しかったようです。


本当に本当に久しぶりの生演奏会。私としては、とても楽しかったです。
やっぱり音楽は素敵です。大勢の人が奏でるいろいろな音が絡まりあって ひとつの大きなうねりを作るのは、とても心に響きます。
ずっと昔、音楽室や学校の屋上で、クラリネットの練習やバイオリンの練習をしたあの日々をふと思い出し、懐かしく、そして何故かちょっと寂しくなった今日でした。


後日談。
この演奏会に触発されて、超々久しぶりに、バイオリンを弾いてみようと思い立ちました。
高校時代にバイオリンをやりましたが、それ以来、数年前の誕生日に母がバイオリンを買ってくれるまでほとんど触っていませんでした。数年前からも触ったのは数えるほど。
今、家の近くでは駅の工事をやっており、昼間もその騒音が凄いので、私の出すバイオリンの音もそれに紛れて近所迷惑にはならないのではないかと思った次第で。
久しぶりのバイオリン、まず最初の調音で手間取ってしまいました。
バイオリンには4本の弦があるのですが、それらの音をあわせるのに四苦八苦。
またバイオリンがほとんど新品状態なので、弓も松ヤニを塗ったり、使える状態にするのに一苦労。ようやく、四本の弦の音が揃い、なんとか音を出す状態に出来た頃には疲労困憊。
高校時代には、一応部の演奏会なんかで、ちゃんと曲を弾いていたはずなのに、そこまで辿りつけるには、まだまだ時間がかかりそうです。あーあ。