雨漏り

(2001/09/11)

我が家は13階建てのマンションの9階。普段でも、風の強い日はとんでもない。
洗濯ものなんて、物干し台ごと倒れてしまう。なので強風には慣れているつもりだった。
この間の台風も雨・風がすごかったけれど、外に出ない限りなんの影響もなかった。ドアや窓を開けなければ大丈夫だった。
それなのに。
今回の台風でやられた。
雨漏りだ。マンションの9階で雨漏りだ。
信じられない。


確かにすごい雨だった。風も強かった。
ためしに玄関のドアを開けようとしたら、風の重さで開かなかった。もちろん外出は諦めた。嵐の去るのをおとなしくまとうと思っていた。
「ポチャッ」「ポツッ」
何やら水のたれる音が聞こえた。台所の水道の蛇口を見る。水はたれていない。音はまだする。しかも寝室のほうから。
最初は見てもわからなかった。
なんだか窓際というか壁際のほうが湿ってる感じ。ベッドの上の羽根布団の壁に触れてたほうが湿っぽい。
湿気?嫌だなぁと思いつつ布団をよけていると頭上から水が落ちてきた。
雨漏りだった。


ここってマンションの9階なのに。信じられない。
もしかして上の階の人が何かこぼしたとか?とりあえず天井の水が落ちてくる部分をタオルで拭いてみる。するとなんと水がたれている場所は一箇所ではなかった。ベッドの足元のほうと、枕のほう。しかも線上に水のたれる部分が広がって、タオルで拭くだけじゃ間に合わない。
慌ててレジャーシートをベッドの上に敷き、新聞紙を敷き、バスタオルを敷き、いちばん水の多くたれる部分にふたつの洗面器を設置。
「ポチャン」「ピチャン」
洗面器に水がたれる音が響く。


結局、台風が去るのと一緒に我が家の雨漏りも去った。
大家サンに連絡したところ、なんと前にも雨漏りがあったとか。そんなの初耳だ。マンションなのに。9階なのに。
今回の雨漏りの原因は、上階のバルコニーに大雨でたまった水がはけ切れず隙間から内部に入りこみ、それが下の階(要するに我が家)の天井の部分に流れ込んでしまい、雨漏りとなってしたたり落ちてきたとのこと。
上階のバルコニーの接合部分?を再度工事することによって事態は解決するらしい。
それにしてもマンションで雨漏り。予想もしない出来事だっただけに、かなりビックリした。