スズメ

(2002/07/10)

毎日我が家の庭には大勢のスズメ達がやってくる。やたらたくさんやってくる。
どうしてだろう、と思っていたのだが、どうやら2階のテラスの上のほうに彼らの家があるようで、この庭は彼らの庭でもあるらしい。
スズメが巣を作った、と話したら、知人は「早く巣を壊したほうがいいよ」「家が傷むよ」などと言ったが、スズメたちはどうにも可愛くて、私にはそんなことは到底できそうもない。


そんなわけで最初は、炊飯器に残ったごはんつぶをあげていた。ちょっとしたサービスのつもりだった。時にはパン屑をあげてみたり。彼らはいつも嬉しそうに、あっという間にそれらを食べてしまった。
最近では、場所を決めて買って来た小鳥の餌をあげている。カラツキのもののほうが彼らにとっていいのかな、と最初はカラツキのものをあげていたが、そうすると後片付けが大変である。彼らは食べるだけ食べて終わるとカラの掃除まではしてくれない。なので近頃はムキエを買うようにしている。
朝エサを出し忘れていると、1階のリビングの外の辺りで、ピヨピヨ言って催促してくる。だいたい朝と夕方に彼らはエサを求めるようだ。
リビングの窓の下においてある植木鉢のところに、2羽ほどやってきて、家のほうに向かい「ピヨピヨ」言っているのだ。まるで私がそこにいて、催促すればご飯をくれる、ということが彼らにはわかっているようで、なんだか不思議だ。


夏場は丸い入れ物にお水をいれておいたら、そこで水浴びもしていた。たまらない。それと畑の中の砂地の部分では砂浴びもする。砂の中はひんやりしているんだろうか。
野菜についた青虫も食べてくれた。私としては、蝶は苦手だがアゲハの幼虫はかわいくて好きなので、それを半分かじっているスズメを目にしたときにはちょっと辛い気持ちになったけれど・・・。
とにかく、いつもスリスリしたり、抱っこしたり、潤んだ瞳で見上げたり、一緒に散歩したり遊んだりするわけではないけれど、彼らはれっきとした我が家のペットである、たぶん。