健康診断

2003/05/06

会社員をしていたころは年に2回、健康診断を受けていた。会社を辞めてからここ数年、病院へ行く機会がほとんどと言っていいほど無く、近頃は自分がホントに健康なのかそうでないのか、ちょっと不安になったりして、思い立って市の健康診断に申し込んでみた。
実際の申し込みは2月頃で、春になって市からハガキが届いた。健診日はなんとゴールデンウィーク明けの5月6日。今年のゴールデンウィークは遠出する予定もなく、なんのモンダイもないのだけれど、なんとなく休み明けは、気持ちもカラダもたるんでるような気がして、ちょっとだけ嫌だな、と思ったりもした。


さて当日。お天気は上々、前の夜飲みすぎ食べすぎすることもなく気分も上々。ただ健診が午後からなのに、朝の7時以降の飲食は禁止、というのが気に入らない。食べると血糖値があがるから?なんだか納得いかない。
健診が行われるセンターは隣の駅から徒歩5分ほどのところ。電車に乗って出かける。駅を降りてからいつもは近道になる裏道を通っていくのだけれど、なんと今日は工事中。仕方がないので遠回りしていく。おかげで予定より少し到着が遅くなってしまった。
センターの受付にはすでにたくさんの人がいた。年配の人が多いのかなと思っていたが、意外に若い人々もいてビックリ。受付を済ませて問診表を記入。自分の番号が呼ばれるのを待つ。


人が多いわりにはスムースに物事が進む。さほど待たないうちに番が来て、基本健診とX線撮影の代金あわせて1500円を払い、いよいよ健診へ! いきなり最初は検尿。トイレの前でカップをもらい採尿したらすぐにトイレ前にいる看護婦サンにカップを渡す。その場でリトマス試験紙のようなものが突っ込まれ、モノはただちにトイレに廃棄。とても効率的な流れ作業。以前受けた健診では、窓口のようなところに中身が透けて見えるカップを置かなくてはならなくて、しかもそのまましばらく放置されていたりして、なんとなく恥ずかしかったから。ココで問題発生。潜血があるとのこと。ガーン。なんでだろう。


さてその次は身長と体重をはかる。最近は便利なグッズがあるようで、両方を同時に測れてしまう。なんだかすごい。体重は毎日家で測っているので別段驚きはなかったが、身長は滅多に測れないので結構楽しみにしていた。しかし当たり前だが、身長は伸びていなかった。この年になって伸び続けてるのもおかしいので、ま、いっか。
その隣りで血圧測定。以前から低すぎず高すぎず、問題ナシなのだが、今回は前よりはやや高くなっていた気がする。そんなことを看護婦サンに言ってみたら「この年齢でこの血圧ならすごく健康です」みたいに言われた。
続けて問診。記入した用紙をもとに看護婦サンの問診が行われる。過去の病歴等々、何もないのでこういうときにはあっという間に会話が終わる。ただし先ほどの尿検査で潜血があったので、最後にお医者サンの先生の問診も受けてくださいとのこと。あらら。


次は採血。私は腕の肉が厚いのか、血管が細いのか、見た目腕の内側になーんにも血管が見えず、いつも担当の方を苦労させてしまう。上腕部をきつく縛られしばらく待つことが多いのだが、今回は意外とスムーズに血管が発見され、なんとなく嬉しくなった。注射器の中に濃い赤い血がシューッと入っていく。勢いがあってビックリする。「そんなにいっぱい採るんだー」と思いつつ見ていると、さらにもう一本採血された。あれでどのくらいの量なんだろう。まだ献血したことは無いのだけれど、なんだか献血してみたくなってしまった。


最後は胸部X線撮影。会社の健康診断のとき、コレで嫌な思いをしたことがあった。金具などがついていると駄目ということで、何も飾りのない白いキャミソールを着ていたところ担当のおじさんに「レースがだめだ」とか「材質が厚すぎる」とかなんやかや文句をつけられて、結局上半身脱いで撮影、ということがあったのだ。すっごく嫌な感じだった。
今回は健診を受けているのは女性のみ。それでもちゃんと更衣室が用意されていて、一人ずつガウンのようなものが渡されてそれに着替える。そして撮影室ではそのガウンを着たまま撮影が行われた。この形式ならちっとも嫌な思いしなくてすむ!


あっという間にひととおりが終了、あとは先生の問診のみとなった。廊下にある長椅子に座り順番を待つのだが、これが意外に長く感じた。X線を終えた人たちが前を通って帰っていくのを見つつ、「なんだかなぁ」なんて思ったりして。ようやく順番が来て先生の問診を受ける。「潜血ね、心配だったら病院で精密検査受けてください」だって。潜血の原因はいくつか考えられるんだけど(ちゃんと先生はわかりやすく説明してくださった)、この段階では断定できず、病院に行けばそのあたりを検査して原因をきりわけてくれるとのこと。


というわけで、初めての「集団健診」が終わった。結果は40日後くらいに郵送されてくる予定。それが届いてから、精密検査を受けるかどうするか決めることにした。
集団健診って、なんとなく気の進まないモノのように思ってたけれど、すごく手順もいいし時間もかからないし、何より高くないし、これで安心できるんだったら来年も受けちゃおうかな、などと思う私であった。