めがね

2004/06/15

私はとても目が悪い。左右とも0.04とかのふざけた視力で、その上やや乱視気味である。なので当然裸眼で生活するのは難しく、普段はコンタクトレンズを使っている。
はじめてメガネを使うようになったのは、小学生の頃。メガネをかけていると賢そうに見えるかも、などと思ったこともあった。が、体育の授業でも、冬の通学のバスの中でも、不便なことのほうが多く、高校生になったときにコンタクトレンズにかえたのだ。


コンタクトはハードレンズ一筋で、これまでに無くしたり寿命がきたり、で何度か買い換えているが、コンタクトにしてから視力自体はおちていない気がする。
まさにコンタクトレンズは体の一部で、もうコレなしでは生きられません、という感じだ。
通常眠るときはコンタクトレンズははずさなくてはいけないのだが、ここ数年、はめたまま眠ることが多かった。何せ、裸眼では0.04の視力だ。ほんの目の前ですらボケボケになってします。なので、コンタクトなしだと、朝起きたときに何も見えず非常に不安なのだ。
特に仕事をしていた頃は出張も多く、そうなると慣れない場所で寝起きすることになる。となると、目覚めたときに周りがほとんど見えないというのは、不便であり不安であり、いけないことと分かっていながら、コンタクトレンズを入れたまま寝てしまう、ということが多かったのだ。


そんな風に目に負担をかけていたせいか、最近、春先になると毎年のように、左目の瞳のフチが白っぽくなってしまう。花粉症で目を無意識にこすってしまう影響もあるのか、いつも春先に目を傷める。以前、その症状で眼科に行った際には、コンタクトレンズで目の表面をこすってしまい、炎症を起こしているというふうに言われた。治療は、コンタクトレンズを入れないで治るのを待つ、というもの。便利さのためにコンタクトレンズをいれ続け、かえって不便な生活を余儀なくされたわけだ。
そして今年も例年どおり、春先に目を傷めてしまった。しかも今回は症状が重く、コンタクトレンズを入れることすら痛くて出来ない。裸眼でいても痛いときがあり、涙が出てきてしまう。そういうわけで、やむを得ずコンタクトレンズをはずす日々がやってきた。


コンタクトをはずしたらメガネをかければいいだろう、ということなのだが、実はここ数年メガネを買い替えていなかった。コンタクトは何年かおきに買い換えているのだが、メガネは滅多に使わないアイテムになっていたために、もっと以前、もう少し視力のよかったときに購入したものしかもっていなかったのだ。
そういうわけでメガネをかけてみても、視界がかなりぼやけてしまう。台所に立っても、手元がぼやける程度にしか見えないのだ。非常に不便だ。そして危ない。とてもじゃないけど生活しづらい。どうしようもなくて、ついに新しいメガネを購入することにした。


メガネ屋さんに行って、まずフレームを選ぶ。最近はこぶりなフレームが多いのか、以前自分がかけていたようなごっついフレームはあまり無かった。値段もピンからキリまであり、なんだか20万とか、妙に高いモノまであった。どんな人がかけるのだろう。私の場合、かなりレンズが厚くなるため、以前はフレームを選ぶ際にも結構制限があったりしたが、今回はデザイン重視で好きなものをチョイスしてみた。
フレームを選んだあと、視力の検査だ。当然コンタクトをはずして待つのだが、コレが結構落ち着かない。コンタクトをとっているため、自分は周りがほとんど見えない状態だ。人の動きはわかるが、細部が見えないので妙に落ち着かない気分になってしまう。
なんとか検査も終わり、最終段階に入る。が、ココでびっくり。メガネのレンズひとつとってもいろんな種類があったり、オプション加工にもいろいろなものがあったりするのだ。たとえば汚れにくくする加工とか、傷つきにくくする加工とか。なんだかんだと合計すると、とても高い買い物になってしまった。


そして注文から10日ほどして無事手元にメガネがやってきた。なんだかいい感じのメガネだ。これからはコンタクトとメガネ、上手に併用して、目を大事にしていきたいと思った。しかしホントに高い買い物だったなぁ・・・