中越地震

2004/10/31

10月23日の夕方、新潟県の中越地方で大きな地震が起きた。震度6強の地震。そして余震が続く。
私の実家は新潟だ。新潟県というのは縦方向に長い形をしていて、私の実家はその上のほうの「下越地方」にある。今回の震源地は小千谷のあたり、中越地方になる。


幸い、この地震が発生した時、実家の両親は私の家に来ていた。なので両親の無事は明らかだったのだが、留守にしている家の状態が気にかかる。震源から近くないとは言え、テレビのニュースでは、実家のあたりも震度4ほどはあったようだ。とにかく心配で両親は一刻も早く帰宅したいようだったが、実際、新幹線も止まっているし、道路も交通止めになっている場所が多いようで、家まで帰り着けるかどうか分からない。


私が生まれたのは新潟県の上越地方になる。そして今でも友人が数人、上越地方に住んでいる。地震のニュースをテレビで見てすぐに上越の友人に携帯電話でメールしたが届かず。電話をかけても繋がらず。このような災害時は、どうしても回線が混雑したりで電話が繋がりにくくなる、というのは分かっているのだが、実際に繋がらないと不安な気持ちばかりが大きくなり焦ってしまうものである。
ようやくメールを出すことが出来て、しばらくの後、返事が来てホッとする。ケガ人も、大きな被害もなかった模様。しかし数日間は余震の恐怖に怯え、ガスや電気の面で苦労したようだ。
中越に住んでいる親戚には結構被害があったようだ。台所仕事をしていたものは怪我をしたらしい。またしばらくは避難生活となり、車中で過ごしたようだ。なんの力にもなれない自分がもどかしい。


自然災害というのはいつ襲ってくるか分からない。避けようと思っても避けられるものではないし、万が一の場合に日頃から備えておく以外に出来ることがない。
今は情報がすぐ手に入る時代だが、実際災害が起きて電気や電話が不通になってしまったら、インターネットで調べることも、電話で情報を聞くことも出来なくなってしまう。またガスや水道が止まったり、電車が止まったりした場合、どうやって生活していくのか、ちゃんと日頃から考えておくことは必要だと思った。他人事ではない。人間が長い時間をかけて壊してきた自然に、いつか手酷く仕返しをされるのではないかと時々思ったりもするのだが、とにかく「備えあれば憂いなし」だ。生きていくための備えはちゃんとしておかなくちゃ、と改めて思う出来事だった。被害にあった人々の一日も早い回復と復興を願う。