ワインセラー

2005/06/20

我が家はワインをよく飲む。と言ってもワインに詳しいわけでもなく、薀蓄をたれるわけでもなく。ただ普通に、普段の食事に合わせてよく飲む。だから手軽な価格のワインが何本も買い置きしてあるのだ。
この家に住むようになって一番最初の頃は台所の床下収納にワインを保管していた。しかし、通販などでまとめ買いするようになり、そこには入りきらなくなってしまった。季節によって、涼しそうな温度変化のなさそうな場所を求めて、1階の和室の隅っこに置いてみたり、2階の廊下の端っこにおいてみたり。しかし何処に置いても時刻によって思いがけなく日が差し込んでいたり、部屋に暖房を入れると置いておけなかったり。いくら価格の安いお手軽ワインでも、そんな風に扱ってはどんどん劣化してしまう。
そんなわけでついに「ワインセラー」購入に踏み切ることにした。


実は前からワインセラーが欲しかった。「家にワインセラーがある」という響きが、まずなんだかかっこいい。
しかし今まで見たものは、実物もカタログの写真も「業務用」っぽいものが多く、リビングに置くにはなんだか気がすすまないものばかり。さらに冷蔵庫のようなものだから、その放熱や特有のモーター音も気になる。さらに10本程度入るもので十分なのに、やけに大きな立派なものが製品に多い。もちろんそれだけに価格も高い。
そんなこんなで欲しいと思いながらも、なかなか実際に購入するまでに至っていなかったのだ。しかし今回ようやく理想に近いものを見つけた。最初に家具屋さんで見かけて「いいな」と思い、その後通販のカタログで見つけ価格等を調べた上で、ついに購入を決めたのだ。


今回購入したのは「ペルチェ方式ワインセラー エンジェルシェア」という商品。12本のワインが収納できる。
スリムでコンパクトで「冷蔵庫」というより「家具」っぽい外見だ。お値段は65000円と若干高めだが、リビングに設置するにはインテリア性も兼ね備えたデザインで、かつ必要な機能を満たしている。
注文してから1週間ほどでそれは到着した。段ボールの梱包をほどき、出てきたワインセラーはカタログで見た通りの感じ。我が家のリビングは、キッチンとの間にカウンターがあるのだが、そのカウンターの手前のソファの横に早速設置する。コンセントをつなぎ、内部が冷えるのを待って、数本のワインを収納する。なんだかそれだけで満たされた気持ちになってきた。思ったより音も静かで申し分ない。


すっかりリビングのインテリアにも馴染んだワインセラー。セラーのお陰で、飲みたいときにほどよく冷えたワインがある。お客さんの前でセラーからワインを選ぶという仕草もなんだか嬉しい。保存しているワインの種類や本数が一目で把握できるのも非常に助かる。
ワインセラーの扉を開いて「今日はどのワインにしようかな」と選んでいる瞬間は、なんだか満たされた気持ちになるから不思議だ。
やや高い買い物ではあったが、毎日の生活への貢献度・満足度は十分。とってもいい買い物をしたと思う。