ハードディスクビデオレコーダ

2005/11/30

数年前から我が家ではハードディスクビデオレコーダを愛用している。
映画、アニメをよく見る私としては、録画容量が大きく、またCMカット等の編集が簡単で非常に嬉しい限り。また我が家では、毎シーズン、贔屓チームの野球の試合を録画して保存しているので、その編集作業もハードディスクビデオのおかげで随分簡単になったのだ。
そんなこんなで、我が家では連日ハードディスクビデオレコーダーが大活躍。酷使していたのは確かだった。


そのハードディスクビデオレコーダの調子が、秋くらいから今イチだった。再生や編集作業には何の問題も無いのだが、電源をオンにしたときに一度で立ち上がらなくなってしまったのだ。
電源スイッチを押しても立ち上がらず、根気よく何度か立ち上げを繰り返せばなんとか立ち上がる状態なのだ。
余裕のあるときは時間をかけて立ち上がげれば、その後の作業にはなんの問題もないのだが、例えば録画したい番組があったら、その開始の10分以上前に電源オンの作業を始めなければ間に合わない。それと関係あるのか分からないが、予約録画が出来なくなってしまい、録画したい場合はスタンバイしていなくてはいけない状態になってしまった。
予約録画ができない、これは非常に不便である。そういうわけで、遂にハードディスクビデオレコーダを買い換える決心をした。


最近のハードディスクビデオレコーダは機能も充実しているようで、調べてみるといろいろなものがあることが分かった。私が一番気にしているのは編集の機能と操作性である。こればっかりはネットやパンフレットで見ても分からないので、いくつか購入候補を決めて、あとは店頭で実際に見て、触ってみることに決めた。
まず家の近所の電気屋さんへ。最有力候補であった機種を試してみる。店員さんに実際操作してみたい旨を伝えると、一緒に取り扱い説明書を見ながらいろいろ試してみることが出来た。しかしいかんせん操作性が悪い。機能が多くなっている分、操作にも余計なステップが多いような気がして使いにくい。しかもやりたいコトが単純な操作では出来ない様子。残念ながら、この機種は我が家の購入候補からもれることになった。


次に電車に乗って別の電気屋さんへ。先ほどの店に置いていなかった別のメーカーの機種を試しに行ってみる。本体はHDDビデオレコーダのコーナーに陳列されているのだが、どこを見てもリモコンが見当たらない。近くにいた店員さんに操作性を試してみたい旨と、リモコンが見当たらない旨を伝えると、しばらくその店員さんは周囲を探していたが「リモコンが無いみたいです」ということで終わってしまった。どういうことだ?陳列棚にはリモコンを入れるための透明なボックスがついていて、ちゃんとリモコンが入っている機種もあるというのに。しかも「無い」ということでその店員さんは接客終了。せっかくこちらは買う気で来ているのに、この店員は商品を売る気が無いのか?もし、ここでハードディスクビデオを購入した場合、リモコンはついてこないのか?備品が足りなくても「無いみたいです」で済ませてしまうつもりか?フツフツと怒りがわいてくる。


しかし時間がない。実は今晩録画したいものがあり、夕方までに購入して持ち帰りたいのだ。設置等の時間もあるので、15時くらいまでに買って帰宅するつもりだったのに、リモコン捜索の間ずいぶん待たされ、無駄な時間を過ごしている。怒りを抑えて、リモコンが見当たらない機種については諦めることとし、別の機種を見せてもらうことに。
他の店員も近くにいなかったので、再びリモコン探しに失敗した先ほどの店員を呼ぶ。
「こちらの機種の編集機能が見たいのですが」とお願いすると、なにやら操作を始めた模様。しかしテレビと連動しない。店員は何も言わず、HDDレコーダと近くのテレビの配線をしなおす。それでもうまく行かないと、今度は別のテレビにつないでみる。再び待たされた挙句、ようやくテレビとの配線がうまく行った様子。そして無言で操作を始める。とりあえず録画を行えた様子だったが、こちらが「録画したファイルの編集の操作が見たい」ということを言うと、今度は編集をやり始めたようだが、どうもうまくいかない。店員は黙ったまま何度もやり直してみている。そして結局「ここで実際は決定を押す」とかなんとか言って、実際の操作は行ってみてくれなかった。「今やってみることは出来ないのですか?」と聞くと、「容量が足りないので・・・」などと曖昧に言う。
この一連の店員の作業を待ったのは、どのくらいの間だっただろうか。何の説明も無いままさんざん待たされた上に、実際の作業はやってみせてもらえない。操作方法を聞いて自分でやってみようと思うが、店員は説明すら出来ない。
あきれた。かなり、あきれた。
本当にこの人は店員なんだろうか?商品を売る気があるのだろうか?接客を何だと思っているんだろうか?これで給料もらってるんだろうか?
怒りを通り越して、あきれかえる、というのはこういうことを言うんだな、という体験だった。


さて、そんなこんなでわざわざ電車に乗って2軒目の店に行ったのに、その店で買うのはやめにした。たぶん今後その店で商品を買う気にはならないだろう。
最初に訪れた1軒目の店へ戻り、今度は別の機種を見たいと店員さんに伝える。店員さんは今度も取り扱い説明書を取り出し「いろいろ自由にいじってみてください」とリモコンを渡してくれた。説明書を見ながら操作方法を確かめ、録画・再生・編集・削除などの機能を次々試してみる。いろいろいじってみて、結局それを購入することに決心した。
前もっていろいろな機種を調査して候補を絞り込んでいたので、短時間で決まると考えていたのに、2軒目の店で随分無駄な時間を過ごしてしまったせいで、すっかり長くかかってしまった。


とにもかくにも我が家へやってきたニューHDDビデオレコーダー。前の機種とは操作性もリモコンも随分異なる。リモコンは、お世辞にも使い易いとは言えないが、機能はとりあえず使える感じだ。電源が入るまで時間がかかるし、編集時も削除などに時間がかかるような気もするが、我慢できる範囲だ。いろいろな機能を試してみながらようやく操作に慣れてきた頃、再び悲劇が私を襲った。
いきなり表示された「SELF CHECK」の文字。どうもハードディスクに異常があった際に表示されるメッセージらしい。しかしすぐに再起動し「もう大丈夫」みたいな頼もしいメッセージが出た。ほっとして編集作業を継続しようとするのだが、再び「SELF CHECK」。そして挙句に今編集していたファイルがすっぽりと無くなってしまったのだ。さらに最後に録画したファイルもなくなっている。どういうことだ・・・
編集作業が出来なくなってしまったが、再生は普通にできるらしい。しかしまたファイルが無くなってしまうのではないかと、怖くて操作ができない。
さらに録画の予約をしていたために、時間が来て録画が始まると、すぐに「SELF CHECK」のメッセージが出る。再起動して、一瞬復旧したかのように見えるが、録画の予約が入っているために、再起動するとただちに録画を開始しようとして再び「SELF CHECK」。これが延々ループして行われるわけで、予約時間が終了するまでなんの操作も出来ない状況だ。仕方ないので電源を抜いて時間が経つのを待つことに。買って2週間くらいなのに、こんなことになるとは。


その後コールセンターに電話をして、最終的に修理に出し、購入2週間にしてハードディスクの交換ということになるのだが・・・
このあたりの話も書こうと思ったが、ここまで書いてすっかり疲れてしまった。
とにかく、電気店の某Sやの店員にも、メーカーのPのコールセンターにも、もううんざりだ。近所の電気屋さんが親切だったのがせめてもの救いだ。高いお金を払って買った新しいHDDビデオレコーダ、もうこんなどうしようもないバグが発生しなければよいのだけれど。