出前一丁

2006/01/20

実は私は日頃あまりインスタントラーメンというものを食べない。カップラーメンも同様だ。しかし訳あって、去年の春先にインスタントラーメンを大量購入してしまった。買ってすぐの頃に少し食べたのだが、それ以後すっかり食べるのを忘れて随分月日が経ってしまった。
当然ながらインスタントラーメンには賞味期限がある。今回手元にあった「出前一丁」の賞味期限は2005年の9月24日。賞味期限が切れて随分経っている。
別に食べるものがなかったわけではない。しかし前回食べた「出前一丁」が案外美味しかったことを思い出し、さらに賞味期限もそんなに関係ないだろう、とタカをくくってこのラーメンを食べてしまったのだ。


袋の表示どおりにラーメンを作る。そのほかに電子レンジで作った温泉卵風の半熟卵とわかめ、キャベツとタマネギの炒め物、ゆでたウィンナーをトッピングする。なかなか豪華だ。もちろんのびないうちに食する。・・・なにやら微妙に前回食べたときと味が違う気がする。ニオイもやや違う気がする。・・・しかし微妙な感じをおぼえつつ完食。ごちそうさまでした。


異常は翌日からやってきた。
2005年9月24日が賞味期限だったインスタントラーメンを、2006年1月12日に食べ、翌日から体調を崩した。もちろん寒いせいかもしれない。睡眠不足のせいかもしれない。しかし、この胃モタレはなんなのだ。私は滅多なことではおなかを壊さない自信があるのだが、どうにも気分がすぐれない。とりあえずジアスターゼの多い大根おろしを食べてみる。まだスッキリしない。困ったことに食欲もわいてこない。どうしたことだ。出前一丁の呪いか。
食欲がなく胃もムカムカしたままなのに、何故かケーキだけは食べられる。特に生クリームが美味しくて仕方が無い。そういうわけでしばらくケーキで暮らそうと決心をした。


あれから1週間以上が経つが、症状はあまり変わらない。今まで食品の賞味期限というのをあまり気にしていなかった。美味しさには多少影響があるだろうが、2、3日であれば全く問題ないと考えていた。今回のインスタントラーメンは3ヶ月以上賞味期限を過ぎていたわけで、さすがにコレは無理があったか。同じときに購入した出前一丁はまだ2、3個残っているが、これは食べずに処分することにしよう。「賞味期限」というものに対し改めて認識した今回の出来事であった。