青天の霹靂

2006/04/07

前回、賞味期限の切れたインスタントラーメンを食べて具合が悪くなった、という記事を書いた。その後一向に具合はよくならず、吐き気・ムカツキが無くなることはなかった。
それもそのはず、その症状は「出前一丁の呪い」などではなく、妊娠したことによるものだったのだ。それが判明したのは1月の終わりだった。


1月12日にそのラーメンを食べた翌日から体調に異変をきたした、と自分では思っていたのだが、いつはそれ以前から兆候はあったようだ。「ご飯の炊けるニオイが気持ち悪い」「大好きな珈琲が美味しく感じない」「かつおだしのニオイが吐きっぽい」などなど。挙げてみると思い当たるフシはあるわけで。
しかしながら1999年に結婚してから既に7年目を迎えている私たち夫婦には今まで一度も子供が出来たことがなく、「2年以内に妊娠しない場合」という一般的な定義で言うと我々は「不妊症」ということになる。結婚した当初は仕事をしていたこともあったし、子供はまだ要らないと考えていたが、仕事も辞め年をとるごとに「子供どうしよう?」的な思いが無いことも無かった。しかし周りにうるさく言われることもなく、さすがにそのまま7年も経つと「まぁ出来ないんだろうな」と漠然と思っていたわけで、とりたてて治療をしてみようとか、努力をしてみようとか思うこともなかった。
それが突然、である。まさに青天の霹靂だ。
自分の病状(?)をネットで調べ進めるうちに「まさか」「これは」という気になった。そして薬局で市販されている検査薬でまず検査を行い、確かめた後に近くの病院へ行ったところ「おめでとうございます」ということになったわけだ。
(ちなみに「青天の霹靂」とは「予想外のことや事件が突然起こること」であり、雲ひとつない青空に突然雷が鳴る、ということだ。)


さて、そんなわけで思いがけなく「妊婦生活」に突入したわけだが、「出前一丁の呪い」ではなく一般的な「悪阻(つわり)」であったこの症状は一向に治まる気配がなく、未だにご飯の炊けるにおい、だしのにおい、と言った今まで好きだったはずのニオイが気持ち悪い、という困った状況である。当然ながらご飯の支度には支障をきたすし、朝も昼も夜も、何故か一日中眠いときている。かと言って食欲がないわけではなく、おなかは普通に空いてしまうから困ったものだ。
それにしてもこの年齢で初めての妊娠。新しいコトを始めるにはちょっと年をとりすぎてるかな〜とは思いつつ、今まで経験したことのない色々なコトにこれから出会えそうで、なんだかワクワクする今日この頃だ。