浴衣で花火

(2001/08/04)

私は花火が大好きだ。
花火のあがるドーンという音を聞くとドキドキする。
小さい頃は長岡の三尺玉、あれをいつか個人で上げたいと思っていた。そんなわけで、今でも夏になると全国の花火やお祭りの日程を調べたり、近くで花火大会があるとそわそわしてしまうのである。
しかしこのところ、自分や相棒(夫)のスケジュールの都合などで、なかなか花火やお祭りにいけなかった。口惜しい。
去年の夏は「今年こそ!」と思い、二人の浴衣も新しくそろえた。が、やはり行けなかった。家の窓から遠くに小さく見える花火を見ただけだった。
そして、今年。
今年こそ、見に行くぞ!と気合を入れて、また新しい浴衣をそろえた。去年の浴衣もまだ着ていないのに。


そして8月4日、市川の花火が例年のように開催された。
その日、私の住むマンションは貯水槽の点検か何かで午前中、断水に。
私の夫は今年はちゃんとお休みがとれた。(昨年は休日にも関わらず出勤だった)
「よし、今年は川原に行って花火を見よう!」と決めたのは前日の午後。
そういうわけで、当日の午前中に花火用の食べ物や敷物の準備を開始。そして午後から、それぞれ浴衣を着た。
私も夫も、自分で浴衣を着るのは初めて。ネットで調べた帯の結び方なんかを参考に、なんとか着付け終了。意外とちゃんと着れるんだ、と自己満足。
浴衣を着て、お弁当を持って、否が応でも気分が盛り上がってしまう。


花火大会開始より2時間ほど前に川原に到着。既にたくさんの人が川原に陣取っている。でもまだまだスペースには余裕が。私達もさっそく敷物を敷いて座る。
敷物がちょっと狭い。「来年はもっと広いのを持ってこよう。」とひそかに記憶。
周囲の人たちは、花火開始より随分前からきていて、明るいうちから飲んだり食べたり。そして花火が始まる頃には、すっかり出来上がっている様子。トイレも花火開始ちょっと前には長蛇の列。
それらを横目に私たちは、持っていった飲み物や食べ物も、花火開始直前まで我慢。
酔っ払ってたり、トイレの順番待ちで、肝心な花火を見損ねてしまったらしゃれにならないよ!


そして花火開始。
あー、やっぱりきてよかった。近くで見る花火はやっぱりいい。
音も色も大きさも。何故か涙が出そうになった。
花火は一瞬の芸術。あっという間に咲いて散る。まぶたの裏にその姿を残して。凄いと思う。
ディズニーランドの花火もいいけれど、やっぱり夏祭りの花火が最高。
そして近くで見たときの、地面から伝わる響いてくるドーンという音が好き。
ハデハデなカラフルな花火より、シンプルな大きな花火が好き。
散った後のハラハラという感じが好き。少し煙る空の感じが好き。切なくなるような余韻が好き。
夏の夜。そして夏が終わっていく夜。
来年もまた浴衣を着て、見に来れたらいいなぁ。